
21年産生産量 694万~696万トン
(21年産米の適正生産量:693万トン)
農林水産省は、2021(令和3)年産の主食用米の作付け面積が、前年に比べて6.2万~最大6.5万ha減る見通しと公表した。飼料用米などへの作付け転作が進み過去最大規模の作付け削減目標(36万トン減産)をほぼ達成した。2008年以降で初めて、700万トンを下回る見通し。
生産量700万トン割れ(作付け面積:約5%減少)
- 人口減少や食生活の変化による構造的な消費減少。
- 新型コロナウイルスの影響で外食需要の落込み。(需要低迷)
- 過去最大規模の主食用米の非主食用への作付け転換支援。
6月末在庫 219万トン(前年19万トン増)
コメ余りに伴う米価の急落の回避
※参考資料:
主食用米等需給の令和2/3年実績と3/4見通し(万トン) | |
令和2年産6月末民間在庫量 A | 200 |
2年産主食用米等生産量 B | 723 |
2/3年主食用米等供給量計 C=A+B | 922 |
2/3年主食用米等需要量 D | 704 (前年実績-10万トン減少) |
3年6月末民間在庫量 E=C-D | 219★(前年+19万トン増加) |
3年産主食用米等生産量 F | 693★(主食用米転作6.1万ha|33万トン) |
3/4年主食用米等供給量計 G=E+F | 912 (供給量) |
3/4年主食用米等需要量 H | 703 (需要量) |
4年6月末民間在庫量 I=G-H | 210★ |
令和3年は、天候に恵まれていることから上振れの可能性が高い。需要量については毎年10万トン程度減少しているにもかかわらず1万トン減しか見込んでいない。(令和2年産需要704万トン-令和3年産需要703万トン=1万トン)
これは、コロナ後に需要が拡大することを期待しているのだろうが、これは未知数としか言えない。総合的に考えれば緩和基調で推移することが考えられる。
実際、九州及び四国の早場地帯の仮渡金・概算金は、前年より1,300円程度下げている。
また、関東、北陸、東海の主要銘柄の仮渡金・が違算金は、前年より2,000~3,000円下落している。
栃木県などは、3,400~4,800円下落している。

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