令和元年産米(2019年産米)
不作を心配する状況にない、生育順調(農水省)
令和元年6月末民間在庫量は、当初188万トンの見通しが農水省速報では「189万トン」と約1万トン上回った。この在庫量は、これ以上在庫が積み上がると米価が下落することがこれまでに見られています。
よって、平成30/令和元年の主食用米等需要量は734万トン、前年6万トン減となった。今年7月~来年6月の需給見通しは、「726万4000トン」と前年度実績からちょうど「8万トン減」となる。
(参考)一人当たりの消費量57.6㎏/年間×人口1億2600万人=726万t
来年6月末の民間在庫量は、196万9000トンの見込みとなり、今年6月末の在庫量より8万2000トン増える推計になる。
だが、全農試算によると来年6月末の民間在庫量は、200万トンを超えるとの試算も出ている。
令和元年産は、供給過剰となる可能性か!
その他の理由は、農水省が何としても主食用米を値上げしたいため「政府備蓄米」買取の異例の8月実施の先延ばし「米価の下支え政策」や、新規需要米(飼料用米、加工用米等)の追加・変更申請の再延長の動きが物語っている。また、近年のコメの消費減少量は毎年約10万トン程度となっている。
参考資料:
農林水産省「米に関するマンスリーレポート」(令和元年7月号)
JA新聞「主食用米作付け 前年並み32県-需給緩和懸念」(令和元年8月1日)
JA新聞「米の需給実績 前年比6万t減-基本指針を改正 農水省」(令和元年8月1日)
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