
農水省によると、平成30年6月末在庫は当初より4万トン増加し190万トンとなった。これに平成30年産主食用米生産量735万トンを加えた925万トンが供給量。これに対して需要量は741万トンとしているので平成31年6月末在庫は184万トンになる見通し。
平成29年7月~30年6月末までの需要量は740万トン、コメの価格が上昇し始めた平成26年から見ると4年間で43万トン減少している。農水省は、需要量が「毎年約8万トンづつ減少」していると言っているが過去4年では毎年10万トン以上減少していることになる。過去8年でみても80万トンの減少となっている。
とうことは、平成30年7月~31年6月までの需要は730万トン程度になるが、農水省の見通しはむしろ上ブレして741万トンと見込んでいる。
平成30年産は、新潟をはじめ主産地での主食用作付け増加が伝えられ、政府備蓄米だけでも落札残枠8万トンの上乗せが想定されている。
平成30年産は、生産量の上振れが予測され、これに需要量の下振れが重なれば、平成31年6月末の在庫は減少どころか在庫増加になる可能性がある。
平成30年産米の愛媛県JAの農家コメ買取価格は、前年1,400円/60kgと発表され4年連続のコメ価格の上昇が決定している。

コメントをお書きください