コメ作況指数:全国103「やや良」横ばい
コメ作況指数:愛媛102「やや良」に低下
生育期間を通じておおむね天候にめぐまれたため、全もみ数が一部を除き平年を上回ったことに加え、8月下旬以降が日照不足傾向で経過したものの、登熟はおおむね順調に推移していると見込まれるため、全国の作況指数は103となる見込みです。
中国四国地域では、5月は天候に恵まれ高温多照したものの、6月は曇雨天が多く、日照時間が平年を下回りました。7月から8月にかけてはおおむね天候に恵まれ、高温多照で推移しました。9月は曇雨天が多く、日照不足となったものの、10月に入り天候は回復しています。
以上のことから、中国四国地域の作況指数は102「やや良」で豊作傾向にあります。
平成28年産米の10月15日現在での作況指数が「103」となったことから、予想収穫量は804万4000tとなり、前年産に比べ5万8000tの増加が見込まれます。このうち主食用の予想収穫量は749万8000tとなる。
(主食用以外の予想収穫量は、55万tとなります。)
今年6月末の民間在庫量は205万tで28年産米の生産量を750万tとすると来年6月までの主食用米の供給量は955万tとなります。一方、7月から来年6月までの需要量は761万tと見込まれており、来年6月末の在庫は194万tとなり、8月予想での来年6月末の在庫はコメ需給がひっ迫すると言われた180万tより増加する見込みとなった。
主食用米需給は、平均で毎年8万tずつ減少しています。
それにもかかわらず、平成27~28年産米の2年連続の米価高騰は、2年連続の米価高騰をした平成23~24年産とよく似ており、外食・中食需要を圧縮する危険性がかなりあります。(24年産米は市場価格が高騰した)
「豊作なのに、なぜ米価が上がるのか?」
減反・飼料用米でコメ不足の影響が大きい!
日本炊飯協会によると、中食が主に使用する27年産米の低価格米は平均して前年16%の上昇であった。28年産米が2年連続上昇すれば末端需要への影響はかなり大きい危険性があります。
平成23~24年産の2年連続の高騰では、中食・外食の需要が約30万t減少したといわれます。もし、27~28年産が同じく2年連続の高騰となると、50万t近い消費減になると警告されています。
23~24年産米で米価が高騰し、結果的に30万トン以上の消費減となり25年産米は在庫が積みあがって相場が暴騰した。平成30年産は減反廃止のパンドラの箱がある。政府による人為的な価格操作は、結果的に29年産・30年産米にどう影響するのか注意が必要となる。
今後は、農林水産省が発表する11月15日現在の作況が注目されます。
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