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★ 運命の赤い糸「HLA遺伝子」


運命の赤い糸「HLA遺伝子」


2015年7月から放送されているフジテレビ系列の月9ドラマ「恋仲

(王道のラブストーリドラマ)第2話の中で『HLA遺伝子』のことが触れられていました。


このHLA遺伝子は、運命の赤い糸とも言われ、別名「恋愛遺伝子」とも呼ばれます。

恋愛遺伝子とも言われるHLA(ヒト白血球型抗原・Human Leukocyte Antigen)とは、人の免疫システムに必要な遺伝子情報を持った抗原で、白血球の血液型とも言われます。


女性は本能で、男性の体臭から恋愛遺伝子を感じとっているそうです。女性が恋に落ちる決め手として、相手の体臭を嗅いで「心地よい」と感じるかが関係しています。

恋の本質は「 ヒト(生物)として子孫を残すことであり 」「より強い(遺伝子的)相手を選ぶことでもあります。」 つまり、体臭の相性が合わない限り恋人や配偶者になれない、また、ならないほうが良いということです。 

 

HLAとは、白血球にあるタンパク質をつくる遺伝子の複合体で、私達が一般的によく使っているABC型の血液型と似たものです。ABC型は赤血球の血液型で、HLA白血球の血液型です。HLAは尿、汗、母乳等でわかるもので、鼻の奥で感じるようです。


HLAは、身体の免疫反応という防衛機能をつかさどっています。人間は、自分と自分以外とを識別して細菌やウイルスといった異物から自分を守る免疫を備えていて、自分に害を与える細菌やウイルスを撃退するために抗体が存在しています。このHLAもそのひとつで、たとえば臓器移植等を行う場合、HLAが適合していることが必要です。そうでないと免疫系移植された臓器を「侵入させたくない部外者」と認識し、破壊することになってしまうのです。

 

恋愛感情とHLAの関係で特に重要な点は、HLAは細菌やウイルスに対抗するための免疫情報を受け取っているという事実です。男女間でHLAが異なるほど、つまり多様性があればあるほど、生まれてくる子どもは、病原体への対処の可能性が高く、厳しい環境に適応できる可能性を先天的に持つということになります。したがって、男女は恋愛関系を構築する上で、HLAが異なる異性を求めるため、異性の好み(HLAの好み)は体臭の好みとして発現してくるということです。

つまり、HLAが体臭という形で相手に伝達され、そのにおいを心地良いにおいととらえるか、嫌なにおいととらえるかで、恋愛の相性が決定されるということです。体臭が良いにおいであるということは、お互いのHLAが異なっていることを示し、くさいと感じることはHLAが近いことを示しています。

 

HLAが似たもの同士は相性が合わないばかりか、妊娠しづらい、流産しやすい、出産しても未熟児になりやすいということになります。つまり、においを通じて先天的な相性、つまり運命的な「赤い糸」と呼ばれるべき恋愛関係を感知しているのです。嗅覚において最も重要なことは、人工的なにおいをつけないことです。相手に自分の体臭を嗅いでもらい、自分も相手の体臭を嗅ぐことが大事です。嗅覚で、もし受け入れられない体臭やにおいを直感的に感じたら、遺伝子が「この人はやめなさい」と警告しているのです。

 

では、「加齢臭」=オヤジ臭とも呼ばれるにおいは、中年男性の恋愛市場への参入を著しく妨げる作用が遺伝子に組み込まれているようです。

 

※参考文献 : 早稲田大学国際教養学部 教授 森川友義 著




思春期の娘に父親が嫌われるのは、感情(愛情)に関わる遺伝子が存在しているからだそうです。


HLAという、ヒト白血球型抗原(Human Leukocyte Antigen; HLA)は最も重要な組織適合性抗原の一つ。白血球の血液型と言えるものであり、一般的に血液型というとA、B、AB、O型と言った赤血球の型を指しますが、HLA型は白血球の型を示しています。

ただし、白血球以外にもHLAは存在するため、現在ではヒト白血球型抗原の名称で呼ばれることはほとんどなく、HLAと略して呼ばれています。
その型の種類は多く、まずA座の1,A2,A210(2),A3…A80、B座のB5,B7,B703(7)…、C座の…、DR座の…と続き赤血球の型とは比較にならないほど膨大で、その組み合わせは数万通りといわれます。ヒトHLA抗原の遺伝子は第6染色体短腕上に存在しています。


このHLAは恋愛に関わる白血球型抗原であり、ヒトの嗅覚によって感じられる感覚でもあります。それは、特に女性に深く関わっており、男性が流す汗を心地よいと感じるヒトと、汗くさいと感じるのはこのフェロモンの匂いの感情に関係しています。

思春期に父親が汗くさい(オヤジ臭い)と嫌われるのは、このHLAが非常に近いからです。両親から半分ずつ受け取り、このHLA配列が非常に似ているので、父親の汗くさい匂いを「臭い」と感じるのです。
逆にこのHLA配列の違が大きいヒトほど、フェロモンを心地よいと感じ、好まれるのである。これは、女性は子供を産み育てるという役割があり、HLAの配列の違いが多いほど、免疫力や抵抗力の強い子供が生まれるからである。だから、本能的にヒトの脳(嗅覚)で感じるのです。


このHLAは「赤い糸遺伝子」と呼ばれていますが、運命的な出会いとか、胸がときめき、胸キューンとなるのは、このHLA配列の違いがある人ほど、女性は男性を好むのだそうです。