
(Q&A)黒くなっているモミと白いモミ
- 1つのもみに黒い点のようになっている場合の多くはカメムシです。もみの登塾途中の液状の時期に、口からでている針をもみに刺して、そこから中の養分を吸い取ってしまいます。もみに開いた穴が空気に触れることで細菌が繁殖して、カビなどが発生して黒くなります。
- 1つのもみ全体にかかるように黒っぽい、もしくは茶色に変色している場合は、強風などでもみに傷がついてそこに細菌が繁殖して変色したものです。
- 1つのもみにたくさんの黒い斑点ができる場合は穂イモチ病などの感染が原因です。穂だけではなく葉や茎も同様の病気がみられますので、自然現象か病気かの区別は容易につきます。
- もみの中に米が入っていない白穂の場合も同様に、原因の多くは害虫と環境が関係しています。【穂が出た後の水管理】でも説明していますが、幼穂のでき始めから登熟期・成熟期にかけて水が一番必要になる時期ですが、この時に水不足になった場合や、幼穂ができ始めの時期に気温が急激に下がった場合は白穂となります。この場合にできた米の色は、ミルクのように白くなっていますが、十分食べられます。また、分げつ期にウンカやニカメイチュウなどの害虫に栄養を吸い取られた場合などでは栄養不足で白穂になります。害虫が原因で白穂になる時は、もみの中は空洞になっている場合が多くなります。
参考文献:(JAグループ みんなのよい食プロジェクトより)
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