食品スーパー大手のハローズは2015年2月末までに中四国地方で15店を新たに出店予定。大野原店(香川県観音寺市)など13年2月期中に四国に3店舗を出店予定。来期以降も四国のほか、岡山、広島県で年間6店舗を新設する。今期は826億円を見込む売上高を15年2月期に1000億円まで伸ばす考えだ。
同社の12年3~8月期決算発表会見で、今期中に出店するのは大野原店のほか愛媛県今治市と四国中央市。これにより四国の店舗網は13店となる。
同社は10月に香川県坂出市に物流拠点を開設するなど、四国での地盤拡大を急いでいる。来期以降に出店する計画の12店について、佐藤副社長は「半数は四国になる」との見通しを示した。
同社は8月末時点で広島、岡山、香川、愛媛の各県で53店舗を展開。広島、岡山の既存店は同業他社との競争が激しい店舗を中心に改装を進め、販売をテコ入れする。照明を発光ダイオード(LED)に替え、空調施設も更新するなど、省エネ、節電にも取り組む。
同社の12年3~8月期の単体売上高は前年同期比6%増の406億7400万円、純利益は22%増の6億5200万円。
※クロスドッキング
- 小売業の物流センターに入庫した商品をすぐに店別に仕分けし、荷合わせをして出庫するシステム。小売業の物流センターは、一定期間の保管・在庫を行うディストリビューション・センター(DC)と、基本的には在庫を置かず仕分け機能を重視するトランスファー・センター(TC)とに分かれるが、欧米ではDCが、日本では通過型のTCがほとんど。従って、欧米においてはECR(efficient consumerresponse=効率的消費者対応)の試みの一環として、在庫の圧縮と発注から納品までのリードタイム短縮のためにクロスドッキングが注目された。これに対し、日本では以前からTCにおいてクロスドッキングが実践されていたが、必ずしも全体の物流合理化を意図したものではなく、メーカーや卸売業者に過重負担を負わす結果となる場合もみられる。
( 懸田豊 青山学院大学教授 )
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大町 (火曜日, 29 10月 2013)
ハローズは前回、横黒、古川地区周辺を選定中とのことでしたが、その後の進捗状況はどうなのでしょうか?