「パナソニックがヘルスケア事業部の一部売却
コニカミノルタに!」
(産経新聞・ロイターより)
パナソニックは、医療事業を担う子会社「パナソニックヘルスケア」が手掛ける医療用超音波診断機器の関連事業を、コニカミノルタに売却すると発表した。
2014年1月1日付で譲渡する。売却額は数十億円程度。補聴器事業は別の子会社に移管する。
パナソニックは、より成長が見込める分野に重点投資するため超音波システムの共同開発などを進めてきたコニカミノルタに売却して撤退する。
超音波診断機器関連事業の人員は約200人。一部はコニカミノルタに転籍、出向させるが、人員削減はしない。愛媛県西条市の工場も売却対象外とする。
同時にパナソニックはヘルスケア社の補聴器事業を来年3月31日付でグループ内移管すると発表した。補聴器事業の人員約300人は、パナソニック傘下で、固定電話やテレビドアホンなどネットワーク機器や公共システムを手掛ける「パナソニックシステムネットワークス」への移管や再配置で対応する。
コニカミノルタは、パナソニックの資産をベースに同事業の拡大を図り、2─3年以内に100億円規模の事業にすることを目指す。
パナソニックはヘルスケア社の株式の一部売却を検討しているが、超音波診断機器事業はコニカミノルタに譲渡し、医療機器とのつながりの薄い補聴器事業はパナソニックグループに残すことになる。
パナソニックは構造改革の一環で、ヘルスケア社への外部資本の導入を進めている。残る血糖値測定センサーや電子カルテ作成システム、バイオメディカ機器などの医療事業は売却のための1次入札を実施、東芝や米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)が通過した。
早ければ8月中にも優先交渉権を与える候補を決める。
◆【プレスリリース】 パナソニック ヘルスケア株式会社(平成25年7月26日)
パナソニック ヘルスケアは、コニカミノルタと超音波診断機器関連事業の譲渡契約を締結。
パナソニックヘルスケアは、これまで医療用超音波の研究・開発、超音波診断機器の製造・販売に携わってまいりましたが、コニカミノルタと共同で超音波診断機器の開発を進める中で、超音波診断機器を含めたヘルスケア事業の拡大を目指すコニカミノルタに当該事業を譲渡することが、さらなる発展につながると判断しました。また、超音波診断機器は、リアルタイムでの画像診断が可能かつ低侵襲であるため、繰り返し検査を行っても患者様の身体的負担が軽いという利点があり、将来的にも市場の伸びが見込まれています。
今回の譲渡契約締結により、パナソニックブランドの超音波診断機器の販売・保守を除いて、パナソニック ヘルスケアの持つ超音波診断機器の企画、開発、製造、販売、保守などに必要な資産は、2014年1月1日付けでコニカミノルタに譲渡されます。なお、現在パナソニック へルスケアがOEM供給しているお客様との取引関係も引き継がれ、コニカミノルタが担当します。
パナソニック ヘルスケアは、血糖値測定システムなどの診断薬事業や医療ITのメディコム事業、ライフサイエンス機器のバイオメディカ事業を主力事業としてさらに強化すべく、一人ひとりに最適なヘルスケアを実現するために、お役立ちし続ける企業を目指してまいります。
2012/4 パナソニックヘルスケアは西条工場で希望退職者を募り、3月末までに178人が退職した。
≪パナソニック ヘルスケア㈱ 西条地区≫
●所在地 : 愛媛県西条市福武甲247番地
●敷地面積: 108,677㎡
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