思春期の娘に父親が嫌われるのは、感情(愛情)に関わる遺伝子が存在しているからです。
HLAという、ヒト白血球型抗原(Human Leukocyte Antigen;
HLA)は最も重要な組織適合性抗原の一つ。白血球の血液型と言えるものであり、一般的に血液型というとA、B、AB、O型と言った赤血球の型を指しますが、HLA型は白血球の型を示しています。
ただし、白血球以外にもHLAは存在するため、現在ではヒト白血球型抗原の名称で呼ばれることはほとんどなく、HLAと略して呼ばれています。
その型の種類は多く、まずA座のA1,A2,A210(2),A3…A80、B座のB5,B7,B703(7)…、C座の…、DR座の…と続き赤血球の型とは比較にならないほど膨大で、その組み合わせは数万通りといわれます。ヒトHLA抗原の遺伝子は第6染色体短腕上に存在しています。
このHLAは恋愛に関わる白血球型抗原であり、ヒトの嗅覚によって感じられる感覚でもあります。それは、特に女性に深く関わっており、男性が流す汗を心地よいと感じるヒトと、汗くさいと感じるのはこのフェロモンの匂いの感情に関係しています。
思春期に父親が汗くさい(オヤジ臭い)と嫌われるのは、このHLAが非常に近いからです。両親から半分ずつ受け取り、このHLA配列が非常に似ているので、父親の汗くさい匂いを「臭い」と感じるのです。
逆にこのHLA配列の違が大きいヒトほど、フェロモンを心地よいと感じ、好まれるのである。これは、女性は子供を産み育てるという役割があり、HLAの配列の違いが多いほど、免疫力や抵抗力の強い子供が生まれるからである。だから、本能的にヒトの脳(嗅覚)で感じるのです。
このHLAは「赤い糸遺伝子」と呼ばれていますが、運命的な出会いとか、胸がときめき、胸キューンとなるのは、このHLA配列の違いがある人ほど、女性は男性を好むのだそうです。
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