金剛院は、佛生山金剛院光明寺といい、真言宗御室派(総本山は仁和寺)に属し、本山は仁和寺で、ご本尊に不動明王をお祀りしている。
略縁起によると平安時代末期に興教大師(覚鑁上人 かくばんしょうにん)が八堂山の頂に登り、ここに堂を建立、不動尊を祀ったのが興りであるとの伝承がある。
また、善応寺(旧北条市、河野家の菩提寺)に、貞治三年(1364)金剛院から土地を寄進した文書があり、金剛院は、鎌倉時代から先祖代々の菩提寺として興隆した由緒ある寺院である。
藩政時代に至り、西条三代一柳直興公が金剛院の不動尊をあつく信仰なさり、祈願所として万治2年(1659)にお寺を現在地に移し再建する。
その他、小松藩三代一柳頼徳公の筆になる「佛生山」の扁額が掲げられている山門は建造物として西条市の文化財に指定されており、鎌倉三代将軍実頼の供養塔である七重石塔は石造美術として愛媛県の文化財に指定されている。
総本山 仁和寺
仁和寺は真言宗御室派の総本山です。
第58代光孝天皇の発願により造営を目指しましたが、完成前に崩御された為、その遺志を受け継いだ第59代宇多天皇によって、仁和4(888)年に創建される。
宇多天皇は、在位10年で譲位されたのち御落飾、日本で初めて門跡となる。以後30年間、仁和寺で真言密教の修行に励まれる。以来、明治時代まで皇子皇族が門跡となられ、仁和寺は御室御所と敬称される。
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