コクゾウムシ(穀象虫)


穀象虫(コクゾウムシ)は、その名前の通り、穀物に発生しやすく、象の鼻のような部分を持つ2.3~3.5㎜程度の小型の甲虫です。コクゾウムシの雌は長い口吻(こうふん)を器用に使って穴をあけ、お米の中に卵を産み、幼虫はその中で成長しさなぎとなって成虫になり、内側から食い破って外に出てきます。卵、幼虫、さなぎはお米の中で見ることができません。孵化(ふか)した幼虫は穀物を食い荒らします。コクゾウムシは、米1粒から1匹の成虫が孵化するのが普通です。

 

また、お米の害虫はお米だけを餌にするわけではなく、小麦粉、パスタ、マカロニ、ビスケット、乾燥麺、トウモロコシ、大麦やそれらの屑も餌にします。知らないうちに、それらを餌に屋内で増え、その後お米の保存容器に移動してくるケースも十分考えられます。万全な予防のために、お米の害虫の発生源となるこれらの食品についても、しっかり密封し、屑にも気をつけ、屋内および米保管容器の清掃を保つことが必要です。

 

気温が18℃以下であると活動が休止、23℃以上になると活発に活動します。

コクゾウムシは25~30℃を好み、15℃以下ではほとんど発育、繁殖ができません。

10℃では全く繁殖しませが、20℃と30℃では大量に増殖します。

 

野外に近い環境条件では、3月下旬~10月下旬に出現し、年に4回発生し、秋になって気温が15~16℃に下がると成虫が周辺の木片の下に潜って越冬します。

コクゾウムシの生育期間は、25℃条件下で卵~成虫まで約1ヵ月を要し、成虫の寿命は100~200日程度である。

 

※資料:虫がわいていた国民生活センター

※資料:貯穀害虫「コクゾウムシ」|農研機構

※資料:虫が湧いてしまった|農林水産省

資料:農研機構より引用
資料:農研機構より引用

購入した米やその袋にコクゾウムシが付いていて、家庭内に持ち込まれ、そこから繁殖することが多い。長期間保存していると中で虫が繁殖し、気が付いた時には多数発生していることが多い。なるべく長期間の保存を避けて、お米を使い切るようにしましょう。また、米びつの周辺に米やヌカが溜まっていると虫を誘導し、発生源となりますので日頃からこまめに清掃することが大切です。

 

お米に害虫を見つけた時の対処方法として、ベランダ等直射日光の当たらない場所で清潔な紙にお米を広げ、割り箸やピンセットで虫を出来るだけ取り除くと良いでしょう。コクゾウムシの成虫は日に当たると逃げると言われています。その際、あまり長い時間をかけすぎるのはお米が乾燥してしまうので、注意が必要です。炊飯時にも、お米を洗うことによって、小さなコクゾウムシ等はかなり除去できます。

しかし、大量に発生した場合は、食味も落ちていますし、人によっては、虫のわいたお米でアレルギーを起こす方もいるので、アレルギーが心配な方は、食べることはおすすめできません。

 

資料:玄米と白米での虫のつきやすさ|米穀安定供給確保支援機構

資料:米びつにコクゾウムシがついた|米穀安定供給確保支援機構

資料:玄米貯蔵倉庫におけるコクゾウムシ管理の手引き標準作業手順書|農研機構

 

資料:農研機構より
資料:農研機構より


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